本場のピアニッシモ

コンクールでお会いしましょう―名演に飽きた時代の原点 コンクールでお会いしましょう―名演に飽きた時代の原点
中村 紘子 (2003/10/26)
中央公論新社

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生演奏を聴いたのは1度くらいなんだけど、本当に好きですね。

ちょっと元気がなくなったり、何かをやるゾ!ってな時に、
必ず読む本がコレですね。
別に中村さんじゃなくても、スポーツ選手とか。
この道ひとすじ!みたいな人のドキュメンタリーは基本的に好きです。


この人、幼い頃から天才の名を欲しいままにしていたわけで、
その後、留学。
そこで、「基礎からやり直しましょう」と言われたらしい。
壁を見つめて、ボォーッ・・・・・。
ピアノにも触れないという日々が、半年くらい続いたそうです。

傲慢?

いや、彼女の先輩で、本場のピアニッシモに接して、投身自殺した
人もいるらしいです。
技術屋ってそんなもんじゃないですかね。
今まで自分のやってきたことは何だったんだろう?なんて、
そんな疑問が浮かんだら、時として、それだけで自殺をしてしまう。
昔の人なんかは特にそんな感じだったんじゃないかなって
気がします。

今の子は、「失礼なっ!」って怒り出すかなぁ?(笑)

タイプライターを打つように、キーを叩くような技術や教育しか、
当時はなかったようです。
武道の寒稽古のような稽古をして、精神面で補う、みたいな。
演奏がダメなのは、表現力や技術の乏しさのせいではなく、
「心掛け」や「精神修養」が足りない、本場の文化に対する「教養」
が欠けているせい、みたいな。

よっぽど、ショックだったのか、悔しかったのか、
中村さんは、結構このエピソードをあちこちで書かれておられます。

こういうこと書くと、怠け者がズルして手っ取り早く、一足飛びに、
何かを成し遂げたがっているだけのように
誤解されるかもしんないけどさ。
こういうことって、結構あるような気がするんだよね。

これは中村さんの昔のお話ですが、コンクールに出場する
様々な人達のエピソードがかなり面白い。

みんな、頑張ってるわけだけど、頑張るは、頑張るでも、
その頑張り方の技術・・・・なんてものを考えさせれられる一冊。
(そんな読み方してるのアタシくらいかなぁ?
でも、所謂、受験マニュアルとかにも通じるところもあると思う。
就活マニュアルとか、オーディション・マニュアルとしても読めるかも?・・・・・・・・)

『チャイコフスキーコンクール(ピアニストが聴く現代)』中央公論社
にも、仕事で伸び悩んでいる時に、かなりお世話になりました。


また、中村さんのショパンが聴きたいな。

私、作家の林真理子さんの大ファンなんですが、
林さんが、中村さんにお会いされた時に、中村さんに
「林さんて私にとっても似てると思うの」と、言われたとかで、
林さんは、すんごく感激していた。

中村さんがそんなふうにおっしゃった理由が、なんとなく
私は分かるような気がします。

林さんの作品については、また、次回。

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沙羅

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